節電・省エネの照明としていま大変注目されているLEDですが、省エネ以外のメリットも多くありますし、またデメリットもあります。照明としてLEDを選ぶときには、LEDの特徴を活かしてより効果的に使いたいものです。そこでLED照明と蛍光ランプや他のランプとの違いに注目して、LEDランプがより役に立つ場面を考えていきたいと思います。

LEDのメリット

省エネ・節電・地球にやさしい

ご存知の通りLEDはとても省エネです。白熱電球の1/5なんていう言葉も見たことがあるのではないかと思います。とは言っても実はこの記事を書いている時点では、効率(省エネ性能)が良いLED製品でもHf形などの高周波タイプの蛍光灯と同じぐらいの効率なのです。LEDが登場してからというもの、すごい勢いで効率が上がっているのですが、それでもまだようやく電球形蛍光灯を追い越したぐらいのところでしょう。理論的には高周波点灯蛍光灯の1/2~1/3の省エネが可能ということですから、今後に期待したいところです。

またLEDには、蛍光灯や水銀灯にも含まれる水銀を一切含んでいません。環境破壊の原因となる水銀を使わないのでLEDは地球環境にやさしいと言えるでしょう。また後述しますがLEDは、長寿命であるということも環境負荷を抑えるメリットにつながります。

長寿命

多くのLED製品では定格寿命は4万時間になっています。一般の蛍光灯の約3~6倍、白熱電球の40倍の長寿命です。買い替えの回数や取り換えコストも削減でき嬉しい限りです。経済産業省の資料よると(2012年)、LED電球の買い替え費用+電気代のコストは、約5ヶ月で白熱電球よりお得に、約3年で電球形蛍光灯よりお得になるとの試算になっていました。今後ますますLEDは高効率化・低価格化が予想されるのでそろそろLEDへの交換を考えてもいい時なのかもしれませんね。

明るい・高効率

LED電球が登場してからというもの、新製品が出るたびに一貫して、より明るく、より効率が高くなってきています。現在では12.4Wで白熱電球80W形相当の明るさ(光の広がり230°)なんていう製品もあります。将来的には現在の2~3倍の高効率になる可能性もあるとのことなので今後が楽しみです。

ON/OFFの繰り返しに強い

蛍光灯は始動するときにフィラメントに塗られた物質を消耗してしまい、1回の点灯で1時間の寿命を縮めると言われています。LEDには原理的にこういったことはなく、ON/OFFを繰り返しても特別に消耗するものはありません。トイレ、玄関、階段や廊下など、こまめに電気を消して節電する方にとっては強い味方になるでしょう。

スイッチONで明るさ100%

これは電球形蛍光灯などでは感じられない気持ち良さがありますね、パッと点きます。自動車のブレーキランプにも使われているぐらいで、その立ち上がりの速さは他のランプよりもずば抜けています。実はこの反応性が高すぎるあまりにチラつきを起こす事があるのですが、これは反応性の問題ではなくLEDの直流電源の供給回路の問題なのです。ちらつき問題に遭遇しないためにもLED照明やLED電球を選ぶときには、やはり信頼できるメーカーのものをお勧めします。

紫外線・赤外線をほとんど出さない

紫外線を出さないため、照らされた物が色あせしにくくなります。また虫が好む波長の紫外線を出さないので、虫が集まりにくく清潔に使えます。赤外線もほとんど出さないので照らされる物、例えば生鮮品などの温度上昇を防ぐことができます。

耐震性

意外に知られてないのですが、LEDは他のランプよりも振動に強く、動くものや乗り物などに適しています。上でも挙げましたが、自動車のブレーキランプに使われているのも良い例ですね。ただし後述しますが、いわゆる「LED電球」については電子回路や放熱のためのアルミ筐体を含んでいるため他のランプより重くなっています、その点を見れば少し耐震性には不利かもしれません。

LEDのデメリット

価格が高い

LED照明や電球は、部品点数が多いということもありますがそれに加え、LED素子の開発や配光・放熱などの設計にも多くの労力がかかるため、やはり他のランプよりは割高になります。とはいえ私個人的には、LEDの性能を決める「効率」「寿命」「演色性」はやはり製造コストを反映している事が多いのではないかと思っています。

ちょっと分かりにくい表現になってしまいましたが、簡単に言うと開発コスト・製造コストをかければかけるほど高性能(高効率・超寿命・高演色)のLED照明になる、ということです。それぐらい今、技術が過渡している分野なのではないでしょうか。

高熱に弱い

LEDは他のランプに比べ熱を出しにくいのですが、それでもやはり結構な熱が出てしまいます。ダウンライトなど熱がこもりやすい所ではLED素子や周りの電子部品の温度が上がってしまい、暗くなったりチラツキや寿命を縮める原因になったりします。しかしやはりこれも最近では改善されてきており、断熱材施工された天井のダウンライトにも使えるLED電球も増えてきました。ダウンライトにLED電球を検討されている方は、照明器具の断熱材施工対応の表示であるSマーク(SGI、SG、SB形表示)と、LED電球の断熱材施工器具対応の両方を必ず確認してください。

実は電球形蛍光灯も同じように高熱に弱いのですが、それに比べてLED電球の高温時の特性がさらにデメリットというわけではありません。意外に感じる方もいらっしゃるのではないかと思い紹介してみました。

なお低温についてはLEDは半導体ですので、一般的には低温に強いと言えます。いっぽう蛍光灯は中の水銀が気体になっていないとだめなので、低温は苦手です。

光の広がり

LED電球が登場して間もないころは、LED電球の配光は狭くまわりを広く照らせるようなものはありませんでした。しかし最近のLED技術の進歩はめざましく、とても明るく広く照らせる製品が次々と開発されています。

演色性

光の演色性とは、光に照らされた物の色が人にとってどれだけ本来の色を再現されているかを示すものです。以前のLED電球は電球形蛍光灯に比べ、色が自然に感じられない(演色性が低い)などの欠点がありました。最近ではこちらも技術が進んで改善してきており、電球形蛍光灯の演色性を上回る製品なども出てきています。

LED電球は重い

意外に重いのです。現在のところLED電球は、電球形蛍光灯の2~3倍、白熱電球の4~6倍の重さがあります。そうは言っても実際に不都合が出るようなケースはあまりないかもしれませんね。